
海外旅行を計画されている方へ
国内で36年ぶりに狂犬病が発生しました
本年11月に相次いで国内で狂犬病が発生しました。京都市と横浜市の男性が8月にフィリピンで狂犬病の犬に噛まれ、日本に帰国してから発症したものです。わが国では犬の狂犬病の発生は1956年が最後です。ヒトでは1970年ネパールを旅行中に感染し帰国後、発症・死亡した学生以来で36年ぶりとなります。その為にこの病気に対する社会全体の危機意識が薄れ、観光客が海外で安易に動物に触れて噛まれる事例が増え、狂犬病感染の危険が心配されていた矢先でした。狂犬病は人類が歴史上ペストと並んで最も恐れてきた伝染病です。それはこの病気が発症した場合、ほぼ100パーセント死亡に至る事と、死に至るまでの症状が他の伝染病とは比べものにならないくらい悲惨を極めることによります。現在でもインド、中国を中心に年間5万人以上の人々がこの伝染病で死亡しています。今日狂犬病の発生が見られない清浄国は日本、台湾、ニュージーランド、北欧3国とハワイ、グアムなどの太平洋諸島に過ぎません。ヒトの狂犬病被害は犬に噛まれる事によるものが9割以上です。しかし北米ではアライグマ・スカンク・こうもり、中南米ではこうもり、ヨーロッパでは狐、アフリカではジャッカルをはじめとする野生動物などからのヒト狂犬病の発生が報告されています。
海外旅行をされる方は以下の点を厳守してください。
1.飼い犬、野良犬を問わず絶対に旅先で犬に触れてはいけません。その他の飼育動物、野生動物も同様です。特に野生動物ではヒトがまだ知らない未知の病原体を持っている可能性があります。
2.もし哺乳動物に引っ掻かれたり、噛まれた場合は直ちに石鹸、多量な水で傷口を洗浄してください。
3.特に犬に噛まれた場合、狂犬病の可能性を疑ってください。出来るだけ早く現地、日本国内の然るべき医療機関で狂犬病ワクチンの接種を受けることをお勧めします。噛まれた体の部位が顔など頭部に近い場合、一刻の猶予も出来ません。
4.狂犬病のリスクの高い地域に旅行される方は予めワクチン接種をお勧めします。





