2009-01-01 00:46:37
テーマ:
皆さんには家族そろって暖かいお正月をお迎えの事と思います。
皆が相変わらずの顔を揃えて、ちっとも変わらないことにホッとする正月。
正月はいつもと変わらないのが良い。
昨日と変わらぬ今日に、それでもやはり正月は良いもんだとしみじみ飲む正月の酒です。
正月に遠くに離れて暮らす子供・兄弟が顔をそろえて、共に杯を重ねる。
もう何十年も会っていない古い友達から年一度の便り、年賀状が届く。
『お変わりありませんか。こちらも元気です』
この一行の添え書きが嬉しい。
平穏であることを第一に祈る今年の正月です。
皆さんの何よりの平安を祈ります。
新春雑話シリーズ第12話 ばぁーちゃんの犬
2008年暮れ、一頭の犬が静かに息を引き取った。ばぁーちゃんの精一杯の介護に見取られながら幸せな一生を閉じた。ばぁーちゃんは80歳を超えている。初老を迎えた息子さんとの2人暮らし。擦り切れたスリッパが彼女の境遇を象徴している。イヌの名は豆太郎、シーズー犬・オス・13歳、一年前に糖尿病と悪性腫瘍を発症した。以来、彼は度重なる検査と毎日のインスリン注射に耐え、ばぁーちゃんは自らの年金を削って決して安価とはいえない治療費に当てて来た。
日々起こる困難な状況にも、ばぁーちゃんの頭の中には愚痴や言い訳の言葉は無い。
『最高の医療が最善の医療ではない』
それが私に問われた、そして教えられた一年のように今思い返している。
使い残したインスリンを返しに訪れたばぁーちゃんにかける言葉を探して、私は立ち尽くしている。彼女の穏やかな笑顔に浮かぶ涙に励まされる年の瀬でありました。
平成21年元旦